直島の暮らしとエコの話③

2026-09-29

サムネイル

こんにちは☀︎*.

直島の暮らしとエコのお話:第3弾です!
第1弾では「エコアイランドなおしまの“今”」
第2弾では「エコアイランドなおしまの“学びの現場”」
をご紹介しました。

 

「アートの島」として知られる直島ですが、もう一つ、島を支えてきた大きな産業があることを知っていますか?
1917年(大正6)年に設立された三菱マテリアル株式会社直島製錬所です。

正門

100年以上にわたり銅を製錬し、日本のものづくりを支えてきたこの製錬所は、現在では世界トップクラスの資源リサイクル施設を有する製錬所として国内外から注目されています。そして、その歴史や資源循環の取り組みを実際に見て、知ることができる見学ツアーも開催されています。

そこで、私も見学ツアーに参加してきました!
敷地内はとても広く、一言で表現すると「工場地帯」
ここの写真を見た人で「直島」と気づく人はどのくらいいるのだろうか…
もしかしたら、誰もここが直島だとは気づかないかもしれない…
従業員数は約500人、島外から通勤している方もいるとのことで、規模の大きさに大変驚きました。

アートの島と産業の島。

一見すると別世界のように感じる二つの世界が、一つの島の中に共存しています。
アートが彩る島の風景と、産業が支える島の暮らし。
その両方があるからこそ、直島ならではの魅力が生まれていると感じます。

見学ツアーでは、直島の産業の歴史を知るだけではなく、「エコアイランドなおしまプラン」につながる資源循環の仕組みや、世界に誇る技術が詰まっている直島製錬所での作業の様子を実際に見ることができました。

見学ツアー_1

見学ツアー_2

 

直島の暮らしとエコのお話:第3弾では、「エコアイランドなおしま」のハード事業を支える三菱マテリアル株式会社直島製錬所の歴史や取り組みについてご紹介します。

「直島で暮らすなら、観光だけでなく、島の歴史や産業も知りたい」
そんな方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

 

【もくじ】

 

【なぜ直島に製錬所ができたのか】

今から100年以上前、日本では電気や鉄道などの近代化が進み、銅の需要が急速に高まっていました。
それまで主流だった鉱山ごとの製錬ではなく、全国から鉱石を集めて効率よく処理する「中央製錬所」が必要となり、その候補地として選ばれたのが直島でした。
瀬戸内海に囲まれ海上交通の便に優れていたことに加え、直島村が産業誘致に積極的だったことも大きな理由です。
当時の契約では、公害・煙害の防止を条件として製錬所の設置が認められており、「環境への配慮」は創業当初から大切にされていました。

 

【世界に広がる直島の技術】

1974年、直島では世界初となる「三菱連続製銅法」が実用化されました。従来は工程ごとに分かれていた製銅を連続化することで、
・生産効率の向上
・エネルギー使用量の削減
・排出ガスの低減
・作業環境の改善
などを実現しました。
現在でもこの技術は世界各国の製錬所で採用され、直島で生まれた技術が世界の資源産業を支えています。

電気銅

 

【豊島問題から始まった新たな取り組み】

1980年代頃、香川県では隣の豊島で発生した約90万トンにも及ぶ産業廃棄物の不法投棄が問題となっていました。
これは全国的な社会問題となり、香川県と住民との公害調停が成立。
豊島廃棄物等処理事業が始まり、直島は廃棄物を無害化するための中間処理を引き受けました。
直島製錬所は、土地や設備、技術などを提供してこの事業に協力し、製錬所敷地内で廃棄物無害化の中間処理をするという大規模な「環境再生プロジェクト」が始まりました。
処理後の残さを製錬原料として活用する技術も確立しました。
この経験をきっかけに、リサイクル事業は大きく発展し、現在では世界トップクラスの技術を誇る有価金属リサイクル拠点として活躍しています。

有価金属リサイクル施設

 

【エコアイランドなおしまプランのハード事業】

2002年に国の承認を受けた「エコアイランドなおしまプラン」では、環境教育などのソフト事業とともに、資源循環を担うハード事業が進められています。その中心となるのが三菱マテリアル株式会社直島製錬所です。
使用済み電子機器や電子基板などには、
・銅
・金
・銀
・パラジウム
など多くの貴重な金属が含まれています。
直島製錬所では、これらを「都市鉱山」として回収・再資源化し、新たな資源として社会へ戻しています。

金

銀

 

【「捨てる」から「活かす」へ】

エコアイランドなおしまプランは、環境を守るだけの取り組みではありません。
限りある資源を大切に使い、循環させる社会を目指す取り組みです。
教育現場で子どもたちが環境について学び、島ではごみの分別や地域活動が行われています。
「人の学び」と「世界最先端のリサイクル技術」
その両輪によって、エコアイランドなおしまは未来へと歩み続けています。

 

「エコアイランドなおしまプラン」についてはこちら
ecoisland naoshima_p1

 

【実際に見てみたい方へ】

三菱マテリアル株式会社直島製錬所では、見学ツアーが実施されています。
直島の産業や資源循環について興味がある方は、参加してみてはいかがでしょうか。
見学ツアーについては、「直島町観光協会:三菱マテリアル (株)直島製錬所見学ツアー(TEL:087-892-2299)」へお問い合わせください。

 

【取材協力・写真掲載について】

本記事の作成にあたり、三菱マテリアル株式会社直島製錬所に取材協力をいただきました。
本記事で使用している写真は、三菱マテリアル株式会社直島製錬所の許可を得て撮影・掲載しています。
文章・写真・画像・その他コンテンツの無断転載・無断使用はご遠慮ください。
三菱マテリアル株式会社直島製錬所について詳しく知りたい方は、公式ホームページをご覧ください。

 

直島の暮らしに興味がある方、移住を考えている方にも、アートだけではない、直島の魅力が届いたら嬉しく思います。

▶︎第1弾 「エコアイランドなおしまの“今”」
▶︎第2弾 「エコアイランドなおしまの“学びの現場”」

 

#直島 #naoshima #三菱マテリアル株式会社直島製錬所 #エコアイランドなおしま #循環型社会 #環境 #エコ #eco

この記事を書いた人:
地域おこし協力隊:山川

2026-09-29 |

 

 

 

« 前へ: