暮らしの体験施設を考える。初めの一歩〈後編〉

2015-09-15

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土庄町島ぐらし体験の家(以下、体験の家)、視察レポートの後半です。引き続き土庄町役場企画課中村友幸さんにお話を伺いました。後半では、運営面でのお話や、直島での体験施設づくりについて意見交換をさせていただきました。
では、引き続き伺います。実際に運営して行く上で、何か技術的なものが必要でしょうか。

「特に何らかのプロが運営している訳ではありません。運営はシンプルです。初日の受付時に金融機関で使用出来る支払用紙をお渡しし、基本的にはその日のうちに入金して頂きます。後は、自由に島暮らしを体験して頂き、退室時にお掃除をして最初の状態に戻してもらいます。退室時はお部屋のチェックをするだけです。利用の目的も様々なので、滞在中ほとんどお目にかからない場合もあれば、相談に乗ったり、空き家バンクの物件を紹介したりと、移住に向けたサポートをすることもあります。」

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なるほど。運営に関してもだんだんイメージがつかめてきました。直島町でも空き家バンクの物件見学、仕事の紹介などを考えています。加えて、島ならではの生活環境について、いいところだけでなく、善し悪しが分かれる部分についても体験してだき、お伝えしたいと思います。
では、体験施設の準備に向けて実際どのようなものが必要になるのでしょうか。体験の家には、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機など基本的な家電や調理器具などが揃っています。家具や家電を揃えなくてはと再度室内を眺めていると、懐かしい文字が、、、

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「町の小学校が統合するときに、不用となった備品等を利活用しています。」

と、中村さん。確かに、懐かしい雰囲気のものがちらほら。法務局の宿舎であったこの建物を始め、町内で利用出来る備品があれば積極的に利活用しているそうです。
新しいものを揃えるのではなく、島にあるものを活用していくことで、より島での暮らしを体験出来るのかもしれません。参考にさせていただきます!
最後に、一軒家を数組で利用してもらうシェア体験施設の企画について、私たちの提案と意見交換をしました。

「夜な夜な、移住希望者同士の相談の場ができそうですね。また直島であればアクティブな人が集まりそうな感じもします。ファミリーにゆっくり検討してもらうのには向かないかもしれませんが、おもしろそうですね。」

確かに移住の目的や、家族構成にもよるかもしれませんが、島の若者とのごはん会を開くなど、コミュニティの場としての機能も期待出来そうな気がしてきました!
そこで、移住者同士または島内の若者との出会いが生まれたらいいなとも思います。

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「あるかもしれないですね〜。笑」

そして最後に、移住後のケアについて中村さんより一言。

「ただし、一つ実感していることがあって、これは体験施設に限らずですが、常に移住者だけが集まっていると地域との隔たりができてしまうことがあります。自然に地域に入って行ってくれる方が多いですが、地元民と移住者の方、双方がシャイな場合もあるので、その辺りもサポートも想定しておくとよいと思います。」

体験施設への滞在中に、私たち町民と交流出来る機会があってもよいのかもしれません。そして、様々なお話を伺う中で、その地域にあった体験施設の姿があることもわかってきました。

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土庄町の中村さんとは、これからも意見交換、情報交換をしていくことをお約束して、帰りのフェリーに乗り込みました。
直島の体験施設の設置日はまだ決まっておりませんが、これから、直島での暮らしを体験していただくみなさんの未来と地域がうまく結びついていくよう、お手伝いができればと思います。
中村さん、どうもありがとうございました!

 

〈土庄町島ぐらし体験の家〉 
土庄町役場 企画課

Tel:0879-62-7014
Fax:0879-62-4000

2015-09-15 |

 

 

 

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